ある山奥に、吸血鬼の始祖が暮らす城があった。
山のふもとにある人間の村とある契約を結ぶことで
食料である人間の血を得ているという。
献上させる代わりに、吸血鬼の始祖にだけ伝わる
奇跡の治癒のポーションを渡すというもの。
伝染病が流行る最中でも、その村の人間は1人も
死ぬことはなかったのだという。
亡くなってしまったものの、その子孫が
300年以上経った今も、人間との契約を継承している。
今年も契約通りに、人間の村の村長が
贄となる生娘を馬車で連れてきていた。
アドニス・ベルフ・アグナールは当然
例年通りに滞りなく契約が果たされると思っていたのだが
連れてこられた生娘にはある秘密が隠されていたのだった・・・










