勇者と戦い敗れたまでは覚えている
あの時はまだちゃんと魔王だったはずなのに
「おう目覚めたか」
寝ている我の見張り役をしていたらしい
「ソレ勇者がかけた魔法のせいだぞ」
「何でこんな姿に…」
「あっ、防御力だけは魔王のままだぞ」
「そんな事は何の慰めにもならぬわ!勇者はどこなのだ!」
「勇者ならそのうち帰って来る、その前に説明しとかないとな」
今の我はもはや狩られる側の存在らしい
なのでここから出れば命は無いとの事
生きたいのでそれは困る
だがそれは兵士としても困る事のようで
我が人前に出れば魔王の生存が国民にバレてしまい
勇者や兵士達が責められ
下手をしたら暴動に発展する危険すらある
なのでこの小屋で余生を過ごして欲しいとの事
勇者にしても兵士にしても
我を亡き者にしてしまった方が早くないか
何か引っかかるが
敗れた我としては生きれるなら文句などない
「ふむ、わかった」
「おぉ!そう言ってくれるか!」
やけに嬉しそうだのう
なぜそっちが喜ぶのだ?
「よしよし、それじゃあがんばれよ」
「あぁ、うん?がんばれ?」
「がんばって勇者の子を産めよ」
「…は!?」
聞き間違いかと思ったらそうじゃなかった
この国や大勢の人々を救った
だから平和になった今幸せになって欲しいんだよ
だけど肉体があまりにも強すぎてだな
人間の女性では体がもたないんだ
夜の営みとかそういうアレが
でもほら、元魔王なら…な?」
「我そのためにこんな身体になったのか!?」
「勇者にとっては大事な事だ、分かってくれ」
「うぐぐ、何かおかしいと思ってたのだ」
「じゃああとは頼むぞ」
「えっちょっと」
そう言って困惑する我を置いて兵士は出て行った
生きれるなら何でもいいと思ったが
我は本当に勇者と子作りを?
部屋で一人になってからずっと考えている
今まで魂だけの存在だった我には
全然イメージができない
そもそも性別すらなかったわけだし
そんな我がこれからこの肉体で
勇者と交尾をするだと?
「何をしたらいいのだ…」
そこで音が近づいてくるのに気づいた
【ドアを開ける】
部屋に入ってくるが返事も何もない
相変わらず無口な男だ
我が生涯で唯一負けた相手
本来ならあの時我は消す事もできたのに
こうして生き永らえたのは
こやつの情けに他ならない、こんな姿にされたけど
ここで復讐など恥の上塗り
我にできる事は潔く負けを認める事だけだ
ゆえに敗者である我を好きにする権利がある
だがな、知っての通り我は元々身体などなくて
だからな、えっと、その、子作りなどは…
ええい話を聞いているのか貴様!」
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